遠 征にまつわるちょっとしたおはなしなのですが… 壱岐島に到着して、対馬を出発するまでの間、4日間ほど空白の時間がありました。その間のほとんどは、韓国側(入国審査や、関税、沿岸警備隊)との交渉の ための時間でしたが、ほんのわすがなから、自由な時間もありました。 冒険好きな大胆な性格なので、目の前にあるいくつかの大きな岩に興味を持ちました。すると、50メートルも離れているその2つの岩の間に、綱渡りのロープ に本当にそっくりな長い鉄で出来たワイヤーがかけられていることに気がつきました。 2+2=4、そしてそれを答えるまでもなく、私は、そのケーブルをつかみ、足に巻きつけ、そして体を起こそうとしました。ちょうど、ケーブルに足が届いた ところで、頭の中に、何かが割れ、鈍くドンドンとたたくような音が聞こえました。 痛くはなかったのですが、それは本当に恐ろしく、顔から血が流れ、その血が岩に落ちるのが分かりました。 とっさに、手を頭に当て、指を額にスライドさせてみると、ぱっくりと切れていたのです。 もちろん、この瞬間、「康司に何て言ったらいいんだろう」と考えていました。たどり着いた答えは、血を流しながらも、明るく、「カットバンがいるかも」と 言うことでした。しかし、数時間後、やはり病院へ行って、縫ってもらうことにしました。なぜなら、傷を閉じて、感染も防ぎたかったし、早急に遠征に戻りた かったからです。 幸運なことに、天気はそれから数日間あまり良くなく、4日間の休息の時間に傷も治り、準備は万全な状態になりました。 さて、お楽しみは、ここからで、1週間、早送りをしましょう。 対馬に着き、抜糸をする時が来ました。健康保険証を持っておらず、高額な治療費を払いたくなかったので、自分で抜糸をすることにしました。 これが、その映像です。
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