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英雄の心、そして、浮いている岩

この時点では、韓国、釜山にある税関、出入国管理局からほぼ入国できるチャンスはないと言われていました。もしかしたら、万が一の可能性があるかもしれないけれど、私はほぼ希望を、可能性を諦めていました。一方で、台風が上陸し、過ぎ去るのを待っていました。そうすれば、私たちが海へ戻ることができるからです。私たちはまた、お弁当の配達の合間に時間を作ってくださったわきもとさんのご好意で、対馬を観光しました。もし私たちが、対馬/隠岐島のルートを通っていたら到着していただろう、対馬の南側を見てみることにしました。私たちが、休憩所に立っていたとき、何人かの人たちが泳いでいて、1人の男性が、海の中で見つけた岩について、地元の方と話をしているのに気がつきました。彼は、その岩のようなものが、浮いていたという事実に、興味津々のようでした。そして、その男性が韓国出身であるとわかり、わきもとさんは、私たちに韓国に行きたいという願望を伝えてみてはどうかと、言ってくれたのです。康司は、その男性と岩について、話し始め、それが、発泡スチロールの一種であったとわかりました。さらに会話ははずみ、自分たちの願望や、今私たちが、抱えている韓国に入国できない問題を伝えました。康司がその男性と話をしている間、彼はノートを取り始め、いつ入国したいのかなど、質問をし始めました。少し不思議だなと思いつつも、私も過去のビーチ清掃での成果や、この遠征を通して、韓国と日本がこの問題について、協力をしていきたいという願望を話しました。彼は興味をそそられたようで、最善をつくすと言ってくれました。そして、名刺をくれたのですが、その名刺には、The Lion Hearted、つまり、英雄の心と書いてあったのです。

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